【初心者向け】LINE公式アカウントの使い方ガイド
Category:LINE公式アカウント

使い方
日本国内で9,800万人以上が利用するLINEは、今や生活に欠かせないインフラです。そのLINE上でビジネス活用できるのがLINE公式アカウント。企業や店舗が顧客と直接繋がり、集客や売上向上を実現するための強力なツールとして注目されています。
この記事では、LINE公式アカウントでできることや機能や料金、活用事例まで詳しく解説します。LINE公式アカウント活用を検討中であればぜひ参考にしてみてくださいね。
Contents
LINE公式アカウントとは、ビジネス用のLINEアカウントです。日本国内9,800万人(2025年3月末時点)が利用しているLINE上で、企業や店舗、ブランドが集客や売上促進などのビジネスに活用することができます。
※以前、LINEのビジネス用のアカウントは「LINE公式アカウント」や「LINE@」など複数のサービスが展開されていましたが、現在はLINE公式アカウントに一本化されています。
LINE公式アカウントがビジネスで活用されるメリットを紹介いたします。
LINE公式アカウントの強みは、LINEの利用者数の多さにもとづくリーチの幅広さです。
LINEは、世代、性別、職種問わず幅広い生活者とつながることができるため、あらゆる業種のビジネスにおいても活用できます。
特に若年層が多いSNSの中でもシニア層までリーチできるのはLINEならではの強みと言えます。また職業も学生〜会社員、主婦まで幅広くリーチできます。
LINEアプリは利用頻度が高く、日常的に利用するアプリから通知が届くため、メルマガよりメッセージが開封されやすいのが特徴です。LINE公式アカウントのメッセージ開封率はメルマガの約1.8倍という調査データもあります。
LINE公式アカウントには、メッセージ機能の他にクーポン、ショップカードなど集客やリピート購入につながる機能が備わっています。
メッセージ配信で継続的なコミュニケーションを取り興味を高めつつ、クーポンなどで行動のきっかけを作ることも期待できます。
LINE公式アカウントは、企業や店舗がLINE上で顧客と繋がるための強力なツールです。これからLINE運用を検討している方に向けて、主要な機能を分かりやすくご紹介します。
メッセージ配信は、友だち登録しているユーザー全員(ブロックされているユーザーを除く)、または特定のセグメントに一斉にメッセージを送れる機能です。新商品の案内やキャンペーン情報、イベント告知などを一斉に届けられ、効率的な情報発信が可能です。
また、テキストだけでなく画像や動画、スクロール可能なコンテンツも配信可能で、視覚的に訴求力の高いメッセージを作成できます。
メッセージで配信できるコンテンツには、以下のような種類があります。
プロフィールは、LINE公式アカウントの顔となる情報ページです。営業時間、店舗所在地、電話番号、ウェブサイトのURLなど、基本情報を掲載できます。Webサイトや予約ページなどのURLも設置可能で、LINE公式アカウントを情報のハブとして他のチャネルへの導線としての役割も期待できます。
あいさつメッセージは、ユーザーがLINE公式アカウントを友だち追加した際やブロックを解除したときに自動で送られるメッセージです。
友だち追加への感謝、アカウントの紹介や特典の案内などを設定することが、ユーザーの離脱を防ぎ、継続的なコミュニケーションをとっていくうえで重要です。
ステップ配信は、友だち登録からの経過日数やユーザーの行動に応じて、あらかじめ設定した複数のメッセージを段階的に自動配信する機能です。
例えば、登録直後にはあいさつメッセージ、数日後にはお得な情報、さらに数日後には特定の商品紹介など、ユーザーの興味関心に合わせて最適なタイミングで情報を提供することで購買意欲を促進します。
チャット機能は、ユーザーとLINE上で個別にやりとりできる機能です。
商品に関する質問や予約の受付、トラブル対応など、ユーザーと直接コミュニケーションを取ることで、顧客満足度の向上に繋がります。個別の状況に応じた柔軟な対応が可能で、信頼関係を築く上で重要な機能です。
リッチメニューは、トーク画面下部に表示される、画像とテキストを組み合わせた固定メニューです。ウェブサイトへの誘導やクーポン配布、予約ページへの遷移など、様々な機能をユーザーに分かりやすく提示できます。
リッチメニューは反応率が高く、ビジネスの成果につながる導線を設置しましょう。
応答メッセージは、ユーザーから送られてきたメッセージに対して、あらかじめ設定したメッセージを自動で返信する機能です。
営業時間外の問い合わせ対応や、よくある質問への自動回答などに活用できます。ユーザーを待たせることなく情報を提供し、問い合わせ対応の効率化と顧客満足度向上に貢献します。
クーポン機能は、LINE上でデジタルクーポンを発行・配布できる機能です。友だち限定の割引やプレゼントクーポンなどを手軽に提供でき、来店促進や購買意欲の向上に繋がります。紙のクーポンと異なり、利用状況の分析も可能で、効果的な販促施策を展開できます。
ショップカードは、LINE上でデジタルポイントカードを発行できる機能です。来店や購入に応じてポイントを付与し、一定のポイントが貯まると特典を提供できます。
ユーザーは物理的なカードを持ち歩く必要がなく、忘れる心配がありません。リピーター育成や顧客の囲い込みに効果的です。
リサーチ機能は、友だち登録しているユーザーに対してアンケートや投票などを実施できる機能です。商品の感想やサービスの改善点、興味のある分野などを直接ユーザーに尋ねることで、顧客の生の声を集め、マーケティング戦略や商品開発にも役立てられます。
選択肢形式や自由記述形式など、多様な質問形式に対応しており、ユーザーのニーズを深く理解するための重要なツールです。
LINE VOOMは、LINEアプリ内で動画や画像を投稿・閲覧できるショート動画プラットフォームです。LINE公式アカウントから動画や画像などを投稿し、ユーザーにコンテンツを届けることができます。
メッセージ配信と異なり、友だち以外のユーザーにも情報を届けられることがポイントです。新商品の紹介や店舗の雰囲気、イベントの告知など、視覚的に魅力的なコンテンツでユーザーの興味を引き、認知度向上に繋がります。
LINEコールは、LINE上でユーザーと音声通話またはビデオ通話ができる機能です。問い合わせ対応や予約の受付など、文字だけでは伝えにくい細かなニュアンスや緊急性の高い内容を、直接話して解決できます。
リクエストを送った友だちにだけ電話を許可することもできるため、面談などに利用することもできます。
友だち追加広告は、LINEアプリ内外の様々な場所に広告を配信し、LINE公式アカウントの友だちを増やすための機能です。ターゲット層に絞って広告を表示することで、効率的に友だちを獲得できます。アカウントの認知度向上と、その後のメッセージ配信による販促活動の基盤を強化します。
LINE公式アカウントの料金プランは3種類です。無料のコミュニケーションプラン、有料のライトプラン、スタンダードプランが用意されています。
各料金プランの違いは、毎月無料で送信できるメッセージの数です。どの料金プランでも利用できる機能に差はありません。
なおアカウント開設にかかる初期費用は無料です。コミュニケーションプランから試してみるのもおすすめです。
LINE公式アカウントのビジネスでの活用事例を紹介します。
日総工産様は、製造業の人材不足対策でLINE公式アカウントを活用し、LINE経由での月間応募数が3倍に増加し、求職者との1to1コミュニケーションも改善しました。
この事例は、LINE登録時のヒアリングで希望条件を把握し、AIによるパーソナライズされた求人レコメンドを配信する戦略が参考になります。応募から入社までのフローをLINEで効率化し、求職者の手間を減らすことで、採用活動におけるLINEの有効性と、AI連携による成果最大化の可能性を示しています。
三井ホーム様は、住宅展示場に来ない顧客行動の変化への対応のためLINE公式アカウントを開設。ウェブサイト訪問者などをLINEに誘導し、月間600人以上の友だちを獲得しました。ウェブサイトに訪れるユーザーはすでに同社に興味を持っていることが多く、LINE経由の反響数が4倍という結果がでています。
この事例は、ウェブサイトからのユーザーをLINEに誘導し、リッチメニューでコンテンツ回遊を促すことで、個人情報取得のハードルを下げつつ、検討度を高める戦略がポイントです。
はなさく生命保険様は、顧客エンゲージメント向上とDX推進のためLINE公式アカウントを導入しました。電話不通顧客との接点創出や契約後の関係強化が課題でしたが、LINE活用で見込み顧客の保険申込率が1.5倍に向上し、電話でのコンタクト率も改善。アンケート回答率も50%超と高い成果を上げています。
この事例は、1to1コミュニケーションや自動配信による顧客体験向上、電話不通層へのアプローチ、友だち登録導線最適化、リマインドメッセージによる契約促進など、保険業界の成果好調事例として参考になります。
株式会社アクタスは、ライトユーザーとの関係構築のためLINE公式アカウントを導入しました。LINE経由のEC購買金額が前年比11倍、カゴ落ち配信からの売上が全体の2割以上を占めるなど、大きな成果を上げています。
この事例は、アプリ登録までは至らないライト層へのLINEでのアプローチ強化、カゴ落ちしたユーザーへのリマインド配信による購買促進、リッチメニュー活用でのECサイト誘導など、具体的な施策と売上向上に直結する効果が示されています。
ワタミ株式会社は、焼肉事業でLINE公式アカウントを活用して集客効果を向上させました。若年層の新規顧客開拓とリピート促進が課題でしたが、定期的なLINEクーポン企画や店舗連携強化により、年間来店数約10万人、LINE経由の年間売上数億円を達成。友だち数も累計45万人に増加しました。
この事例は、顧客接点の一元管理、データに基づく施策改善、店舗連携、そして顧客ニーズに合わせたクーポンやリッチメニューの活用が、集客と売上向上に効果的であることが示唆される参考事例です。
以上、LINE公式アカウントの事例を紹介いたしました。その他の活用事例に興味がある方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
LINE公式アカウントは無料で作成できます。以下のステップで数分で完了しますので、気になる場合はまずアカウントを開設してみるのもおすすめです。
LINE公式アカウントの作り方は以下の記事で詳しく説明しております。
LINE公式アカウントの運用を成功させるには、以下の3つのポイントを押さえることが重要です。これからLINE運用をはじめる際の参考にしてくださいね。
LINE公式アカウントの効果を最大限に引き出すには、友だちの数を増やすことが不可欠です。
友だちを増やすポイントは、「友だち追加施策の実施」と「特典の用意」この2点です。ウェブサイトやSNSでの告知はもちろん、店頭でのQRコード設置、友だち追加広告の活用など、様々なチャネルで友だち追加を促しましょう。
また、クーポンやLINE友だち限定の情報公開など、友だち追加をする特典を用意することも、友だちを増やす有効な手段です。
まずは「誰に」「何を」届けたいのかを明確にすることが重要です。ターゲット層の年齢、性別、興味関心などを考慮し、彼らが本当に知りたい、得したい情報を発信しましょう。一方的な宣伝だけでなく、役立つ情報や共感を呼ぶコンテンツを心がけることで、ユーザーのエンゲージメントを高められます。
例えば、診断コンテンツなど、ユーザーが楽しむことができるコンテンツを準備することも大切です。
LINE公式アカウントの機能を拡張するツールと連携することで、友だち追加のきっかけを促す機能の追加や友だちに合わせた高度な情報発信ができるようになります。
例えば、ウェブサイトに簡単に設置できる友だち追加ボタンを提供したりできます。また、友だち追加経路ごとにメッセージを出し分けるなど、より成果につながりやすい形で効率的に友だちを増やすことができます。
また、ユーザーの属性だけでなく、興味関心や行動履歴に基づいた詳細なセグメント分け機能が備わっています。これにより、単なる性別や年齢だけでなく、「特定の商品を購入したことがあるユーザー」や「特定のメッセージに反応したユーザー」など、より細かくターゲットを絞り込めます。結果として、ユーザー一人ひとりのニーズに合致したパーソナライズされたメッセージ配信が可能になり、開封率やクリック率の向上が期待できます。
LINE公式アカウントは、その圧倒的な利用者数を背景に、幅広い層へのリーチと高いメッセージ開封率を誇る、効果的なビジネスツールです。メッセージ配信からクーポン、ショップカード、チャット、ステップ配信、さらにはLINE VOOMやLINEコールまで、集客やリピート促進に役立つ多様な機能が標準で備わっています。
運用の成功には、友だちを増やす施策の実施、ターゲットに合わせた情報発信、そしてLINE拡張ツールの活用による施策の精度向上が鍵となります。実際に、人材、不動産、保険、EC、飲食業界など、多岐にわたる分野でLINE公式アカウントの導入が成果に繋がっています。無料プランから始められるため、まずは開設し、あなたのビジネスにLINE公式アカウントをぜひ活用してみましょう。
Mico Engage AIは、LINE公式アカウントの機能を拡張し、より高度な顧客コミュニケーションを実現するためのツールです。
例えば、ユーザーの行動履歴や属性に基づいた詳細なセグメント分けが可能になり、「特定の商品を購入したことがあるユーザー」や「特定のメッセージに反応したユーザー」など、より細かくターゲットを絞り込めます。これにより、ユーザー一人ひとりのニーズに合致したパーソナライズされたメッセージ配信を実現し、開封率やクリック率の向上に繋がります。
他にも累計1100ブランド以上を支援したノウハウを活かしたコンサルティング支援も提供しております。LINE公式アカウントの活用を検討しているのであれば、ぜひ弊社までご相談ください。