LINE公式アカウントのCVRを上げるには?具体的な改善策を徹底解説

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Category:LINE公式アカウント

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久野 慎平

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LINE公式アカウントのCVRを上げるには?具体的な改善策を徹底解説

LINE公式アカウントの運用で「友だちは増えているけれど、なかなか売上につながらない」「コンバージョン率(CVR)が伸び悩んでいる」といった課題をお持ちではないでしょうか?

この記事では、LINE公式アカウントのCVRを向上させるための具体的な改善策を紹介します。なぜその施策が有効なのか、原因とともに解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください

LINE公式アカウントにおけるコンバージョン率(CVR)とは?

LINE公式アカウントの運用におけるCVR(Conversion Rate:コンバージョン率)とは、メッセージの受信者やプロフィールページの訪問者など特定のアクションを起こしたユーザーのうち、商品購入や資料請求、予約、問い合わせなどの目標とする行動(コンバージョン)に至ったユーザーの割合を示す指標です。

例えば、LINE公式アカウントにおけるCVRは、以下のように定義できます。

  • メッセージ配信からのCVR: メッセージのクリック数に対する商品購入やサービス申し込みの数
  • リッチメニューからのCVR: リッチメニューのタップ数に対する商品購入やサービス申し込みの数
  • 友だち追加からのCVR: 友だち追加数に対する初回購入や来店予約の数

CVRは、LINE公式アカウントのマーケティング施策がどれだけ効率的に成果に結びついているかを測る上で非常に重要な指標です。CVRが低い場合、友だちが多くても売上や問い合わせにつながらず、費用対効果が悪化する可能性があります。

LINE公式アカウントのCVRが上がらない主な原因

LINE公式アカウントのCVRが期待通りに伸びない場合、いくつかの共通する原因が考えられます。これらの原因を特定し、適切に対処することが改善への第一歩となります。

ターゲットに合致しないメッセージ配信

メッセージ配信の内容が友だちのニーズや興味関心のない場合、メッセージの開封率やクリック率が低下し、結果的にCVRが低迷します。

CVR改善のためには、友だちの属性や行動履歴に基づいたセグメント配信を行い、一人ひとりにパーソナライズされたメッセージを届けることが大切です。

配信頻度やタイミングが不適切

メッセージの配信頻度が多すぎると、ユーザーは煩わしさを感じてブロックするリスクが高まります。逆に少なすぎると、アカウントの存在を忘れられてしまう可能性があります。

また、ユーザーの生活リズムに合わない時間帯に配信すると、メッセージが他の通知に埋もれてしまい、開封されず埋もれてしまうこともあります。

自社のLINE公式アカウントの分析機能などを基に、最も開封率やクリック率が高い時間帯・曜日を特定し検証していくことが大切です。

コンバージョンまでの導線が複雑

LINEのメッセージから外部サイトでのコンバージョンに至るまでの導線が複雑だったり、ステップが多かったりすると、ユーザーは途中で離脱してしまいます。

ユーザーが迷わずスムーズにコンバージョンできるような、シンプルで分かりやすい導線を設計しましょう。例えば、リッチメニューを活用して主要なコンテンツへのショートカットを設ける、LP(ランディングページ)の内容を簡潔にするなどが挙げられます。

LINE公式アカウントのCVRを改善する具体的な施策

LINE公式アカウントのCVRを向上させるためには、顧客とのコミュニケーションを最適化し、行動を促す工夫が必要です。ここでは、具体的な改善策をいくつかご紹介します。

顧客の属性や行動に合わせた「セグメント配信」

セグメントとは、共通の属性やニーズを持ったユーザーグループを指します。セグメント配信は、友だち全体に一斉配信するのではなく、このセグメントに合わせてメッセージを作成・配信する手法です。

これにより、必要な人に必要な情報を届けることが可能となり、メッセージの反応率アップ、ブロックされるリスクの軽減、そしてメッセージ配信費用の削減が挙げられます。

例えば、以下のようなセグメントが考えられます。

  • 友だちの属性(性別、年齢、地域など)
  • 友だち追加経路 
  • 行動(メッセージクリック履歴、購買履歴)
  • 興味関心(アンケートの回答やWebサイトの閲覧履歴など)
  • 会員ステータス(有料会員、無料会員など)

上記を参考に自社のサービスと相性のよいセグメントを特定。そのセグメントの興味関心に合わせてこ配信するコンテンツを用意することが大切です。

シナリオ配信(ステップ配信)による自動接客

シナリオ配信(ステップ配信)とは、友だち追加や特定の行動を起点として、あらかじめ設定した複数のメッセージを段階的・自動的に配信する機能です。ユーザーの購買意欲やエンゲージメントを高めて、コンバージョンへと導く道筋を緻密に設計できます。

場当たり的なメッセージ配信とは異なり、ユーザーの興味関心や行動フェーズに合わせた適切な情報提供が可能になります。

友だち追加後のシナリオ配信例

  • 1通目(友だち追加直後):お礼メッセージ、ブランド紹介、初回限定クーポン
  • 2通目(1日後):人気商品やサービスの紹介、お客様の声
  • 3通目(3日後):Q&A、よくある質問、無料相談への誘導

他にも、友だち追加直後にアンケートを送付。アンケートの回答により次に送付するメッセージを出し分けるシナリオもCVR向上に効果的です。

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LINEクーポン・キャンペーンの多様な活用事例

クーポンやキャンペーンは、ユーザーの購買行動を強力に後押しする効果的な施策です。LINE公式アカウントの機能を最大限に活用し、CVR向上につなげましょう。

クーポンは目的ごとにさまざまな活用方法があります。

  • 友だち追加のインセンティブ(初回限定クーポン)
  • リピート促進(誕生日クーポン)
  • 来店促進(雨の日限定クーポン)
  • 購買単価アップ(週替わりクーポン)

クーポンはメッセージ配信だけでなく、リッチメニューやLINE VOOM投稿、ショップカードなど、様々な場所で告知・配布が可能です。

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ユーザーの心を掴む「パーソナライズされたメッセージ」

セグメント配信をさらに深掘りし、顧客の名前をメッセージに含めるなど、よりパーソナライズされた(個々人に合わせた)メッセージを送ることで、顧客は「自分に向けられたメッセージだ」と感じ、エンゲージメントが高まります。

顧客の行動を促す「リッチメニュー」の最適化

リッチメニューは、LINEのトーク画面下部に固定表示されるメニューで、画像やボタンを組み合わせて、ウェブサイトへの誘導、クーポン表示、予約受付など様々なアクションを設定できます。

ユーザーがアカウントを開いた際に常に表示されるため、主要な情報やコンバージョン導線を効率的に提示し、顧客体験を最適化する上で非常に重要な役割を担います。

リッチメニューのデザインと機能がユーザーの直感的な行動をどれだけ促せるかが、CVR向上における最重要ポイントとなります。

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購買意欲を高める「限定感・緊急性」の演出

「今だけ」「数量限定」「〇月〇日まで」といった限定感や緊急性をメッセージに加えることで、顧客の「今すぐ行動しなければ」という心理を刺激し、購買意欲を高めることができます。

ただし、過度な煽りにならないよう、顧客の信頼を損なわない範囲で活用することが重要です。

顧客との信頼を築く「インタラクティブなコンテンツ」の導入

アンケートや診断コンテンツ、チャットボットなど、顧客が能動的に参加できるインタラクティブなコンテンツ(双方向性のコンテンツ)を導入することで、顧客とのコミュニケーションが深まります。

一方的な情報提供だけでなく、顧客の意見を聞いたり、質問に答えたりすることで、顧客との信頼関係が構築され、長期的な関係性へと発展し、結果的にCVRの向上に寄与します。

CVR改善施策の効果測定と継続的な改善サイクル

CVRを継続的に改善するためには、施策の効果を正確に測定し、その結果に基づいて改善を繰り返すPDCAサイクルを回すことが不可欠です。

LINE公式アカウント運用で追うべき重要な指標(KPI)の設定と計測

LINE公式アカウント運用で成果を上げるには、適切なKPIを設定し、効果測定に基づいて改善を繰り返すことが不可欠です。

主なKPI

  • メッセージ開封率: 配信したメッセージがどれだけ開かれたかを示す割合。
  • クリック率(CTR): メッセージ内のリンクやリッチメニューのボタンがどれだけクリックされたかを示す割合。
  • CV数(コンバージョン数): 設定した目標(商品購入、来店予約など)を達成した数。
  • CVR(コンバージョン率): 目標達成に至ったユーザーの割合。
  • ブロック率: 友だちがLINE公式アカウントをブロックした割合。ブロック率が高い場合は、メッセージの内容や配信頻度を見直す必要があります。
  • 友だち追加数: 新規で友だちになったユーザーの数。

メッセージの開封率、クリック率、CVRはもちろんのこと、どのメッセージから、どのコンテンツを経てコンバージョンに至ったのかを詳細に分析しましょう。LINE公式アカウントの管理画面には、これらのデータを確認できる機能が備わっています。

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A/Bテストで「勝ちパターン」を見つける

A/Bテストとは、異なる2つ以上のパターン(AとB)を作成し、それぞれを同条件のユーザーグループに表示して比較することで、どちらがより高い効果(例:クリック率、コンバージョン率)を生み出すかを検証する手法です。これにより、感覚ではなくデータに基づいて最適な施策を見つけ出すことができます。

メッセージの内容、配信時間、リッチメニューのデザインなど、さまざまな要素でA/Bテスト(複数のパターンを比較し、より効果的なパターンを見つけるテスト)を行いましょう。

例えば、同じ内容でもキャッチコピーを変えた2種類のメッセージを配信し、どちらのCVRが高かったかを比較することで、より効果的な「勝ちパターン」を見つけることができます。

まとめ:LINE公式アカウントのCVRを上げてビジネスを加速させよう

LINE公式アカウントのCVRを改善し、ビジネス成果を最大化するためには、単一の施策に頼るのではなく、多角的なアプローチと継続的な改善が不可欠です。

弊社が提供するLINEマーケティングツール「Mico Engage AI」は、本記事で紹介したCVRを最大化するための機能が備わっています。また、累計継続率99%のLINE運用支援も提供しておりますので、LINE公式アカウントの運用でさらなる成果を目指したい、具体的な施策について専門家のアドバイスが欲しいとお考えでしたら、ぜひ一度ご相談ください。貴社のビジネスに合わせた最適なLINEマーケティング戦略をご提案いたします。

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