LINE公式アカウントとは?できることや機能、料金、活用事例を解説
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LINE活用事例
LINEコールとは、LINE公式アカウントで無料の音声・ビデオ通話ができる機能です。
LINEコールを活用すると、「チャットだけでは解決できないお悩みをその場で解決できる」「電話窓口をLINEに集約して業務効率を高める」といった効果が期待できます。
この記事では、LINEコールの特徴や設定方法などを画像付きで詳しく解説します。LINEコールの活用事例やよくある質問も紹介していますので、本記事を参考にぜひLINEコールを活用してみてください。
Contents
LINEコールとは、LINE公式アカウントを通じて、友だちと無料で音声通話やビデオ通話ができる機能です。チャットだけでは伝わりにくいことも、通話することにより、わかりやすく説明できます。
ここでは、LINEコールの特徴やメリット、活用時の注意点について解説します。
LINEコールには、以下の3つの特徴があります。
LINEコールは、LINE公式アカウントのプランに限らず、無料で音声通話もビデオ通話も利用可能です。
LINEコールを活用することで、企業側が電話に関する費用を削減できるだけでなく、ユーザー側も通話料を気にせず使えるなど、コスト面で魅力的な機能だといえます。
無料で電話ができることで、ユーザー側は気軽に相談や問い合わせができるようになり、企業とユーザーのコミュニケーションの機会を増やすことにもつながります。
ユーザーがLINEコールを利用してLINE公式アカウントへ発信をする際、LINEアプリから発信する方法だけでなく、発信用のURLやQRコードから発信することも可能です。
URLとQRコードは、LINE公式アカウントの管理画面から簡単に発行できます。WebサイトやSNSの投稿にURLを設置したり、名刺やチラシ、店舗のPOPにQRコードを印刷したりと、LINEコールの活用方法は多岐にわたります。
ユーザーは電話番号を入力する手間がなく、ワンクリック・ワンタップで簡単に通話を開始できるため、問い合わせへの心理的ハードルを大幅に下げることが可能です。URLやQRコードから通話ができる手軽さにより、従来の電話窓口では得られなかった新規顧客からの問い合わせ増加も期待できるでしょう。
LINEコールで受けた電話は、店舗や事務所で利用する電話番号に無料で転送できます。転送先での通話料金もかからないため、日常的に使用している電話番号を転送先として設定することで、新規の問い合わせ先を増やすことなくユーザーと通話ができます。
ただし、転送機能の利用は有料プランに限定されており、無料プランでは活用できないため注意しましょう。
LINEコールを活用するメリットを、以下で3つ紹介します。
LINEコールでユーザーからかかってきた電話は、すべてLINE公式アカウントの管理画面上で着信履歴として残ります。万が一電話に出られなくても、誰から着信があったのかを確認でき、チャットで通話リクエストを送るなどの対応が可能です。
管理画面では、通話開始時刻や通話時間、チャットでのフォロー内容など、ユーザーとのすべてのやり取りが一元管理できます。複数のスタッフが交代で対応する場合でも、やりとりの内容を把握できるため、スムーズに顧客対応ができるでしょう。
LINEコールのビデオ通話機能を活用することで、遠方に住んでいるユーザーともオンラインで面談やレッスンができます。来店してもらう必要がなくなるため、ユーザーがサービスを利用するハードルを下げる効果も期待できるでしょう。
また、ユーザーはいつも使っているLINE上で通話できるため、新たにアプリをダウンロードしてもらう必要もありません。
LINEコールでは、ユーザーからの電話を普段利用している電話番号に転送できます。そのため、LINEコールを導入すれば窓口を1つの電話番号に集約できるようになり、業務効率化が可能になります。
また、LINEコールは無料で使用できるため、通話料の削減といったコスト低減も達成できるでしょう。
LINEコールを活用する際の注意点を、以下で4つ解説します。
LINEコールは、企業・店舗側運営者からはユーザーに直接電話をかけられません。電話に出られなかった場合は、チャットで通話リクエストを送る必要があり、ユーザーがそれに応じれば通話ができます。
そのため、予約確認や緊急連絡など、企業側から能動的に連絡を取りたい場合は、チャットや従来の電話といった他の手段を使う必要があります。
LINEコールはチャット機能を利用するため、LINE公式アカウントのチャット機能を有効にしておく必要があります。
チャット機能を有効化する方法については、本記事で後述する「LINEコールのやり方・設定方法」で画像を用いて詳しく解説します。
LINE公式アカウントのガイドラインでは、オンライン診療にLINEコールを利用することは禁止されています。
LINEコールを活用してオンライン診療を検討している場合は、LINEヘルスケア社が提供するサービスである「HELPOドクター」を利用しましょう。
LINEコールはアプリと一部のブラウザでしか利用できません。現在、LINEコールで電話機能がサポートされているブラウザはGoogle Chromeのみとなっています。
利用環境が制限されているため、LINEコールを導入する際は推奨環境を社内マニュアルなどで明確にしておくと、通話ができないといったトラブルを回避できるでしょう。
LINEコールが実際にどのような場面で活用されているのかを、以下6つの業界の事例をもとに紹介します。
LINEコールのビデオ通話を活用すれば、遠方や多忙のユーザーに対してバーチャル内覧会を提供できます。
従来の不動産業界では物件見学のために現地まで来てもらう必要がありましたが、LINEコールのビデオ通話により、手軽に物件の詳細を見せながら説明ができます。
また、内覧だけでなく、申し込みから契約までをオンラインで完結するシステムも構築可能です。多くの不動産業者がLINEトークを利用してオンライン内覧を実施しています。
ホテル業界では、LINEコールを客室の内線の代わりに活用することで、ユーザーの利便性向上と運営コストの削減を同時に実現しています。
具体的には、ホテルの各個室にタブレットやスマホを設置し、LINEトークを使って電話をかけてもらいます。LINEトークは固定電話と違い、スタッフがどこにいても電話に出られる点が特徴です。
LINEコールは、顧客側も通話費用が一切かかりません。通話料を気にすることなく顧客がいつでも電話できるため、美容室やエステでの機会損失の対策としても有効です。
さらに、LINEコールのビデオ通話を使えば、施術前のカウンセリングや肌・髪の状態の確認を画面越しに行うことも可能です。これにより、来店前からお客様の要望や悩みを把握でき、より的確な提案や準備ができるようになります。
飲食業界において、従来の電話注文では、混雑時に回線がつながりにくいという課題がありました。LINEコールをテイクアウト注文の専用窓口として活用すれば、電話回線の混雑を避けつつ、スムーズな注文受付が可能です。
また、当日急ぎの注文が入った場合でも、LINEコールを活用することで迅速に対応ができ、ユーザーの満足度向上につながるでしょう。
スクール業界では、LINEコールのビデオ通話機能を活用し、入会前の個別相談や体験レッスン、オンライン面談などを実施できます。LINEではメッセージ配信やチャットでの情報共有もできるため、サポートに対するユーザーの満足度が高まるでしょう。
オンライン面談ができると、遠方に住んでいるユーザーの獲得にもつながるため、集客効果を高めるメリットもあります。
LINEコールのビデオ通話機能を活用すると、商品の詳細説明やサイズ確認などの個別接客を遠隔で行えます。ECサイトの商品写真だけでは伝わりにくい質感や色味、サイズ感をビデオ通話でリアルタイムに確認できるため、購入後のギャップを防ぐ効果も期待できます。
また、ユーザーからの在庫数確認の問い合わせに対しても迅速に回答できるため、機会損失の防止にもつながるでしょう。
ここからは、LINEコールを実際に導入するための具体的な設定方法について紹介します。LINEコールはPCとスマホアプリ、どちらでも利用可能です。それぞれの設定方法について、詳しく解説します。
はじめにLINE公式アカウントの管理画面にログインします。LINEコールを利用するには、チャット機能を有効化する必要がありますので、チャットを有効化していきましょう。
管理画面上部にある「チャット:オフ」をクリックして、「応答設定」画面に移ります。このとき、「チャット:オン」なっていればすでにチャットが有効化されているため、この作業はスキップいただけます。
「応答設定」画面に遷移したら、「応答機能」のチャットを有効にします。チャットがオンになったら、このステップは完了です。
チャットを有効化した後は、チャットタブを開きます。管理画面の左メニューの歯車マーク「チャット設定」を開き、「電話」をクリックします。電話をクリックした後は「基本設定」のLINEコールより、「利用する」を選択します。
画面を下にスクロールすると「通話タイプ」「表示設定」「オプション」が表示されるため、必要に応じて設定をしましょう。
通話タイプは以下の3つから選択できます。ビデオ通話の有無など、運用方法に適したものを選択しましょう。
音声通話 | 音声通話のみ利用可能 |
音声通話とビデオ通話 | 音声通話とビデオ通話の両方を選択可能 |
転送 | LINEコールを任意の電話番号に転送可能 |
ただし、LINEコールにかかってきた電話を任意の電話番号に転送する機能は、有料プランである「ライトプラン」「スタンダードプラン」でのみ利用可能です。
表示設定では、トークルームの通話ボタンの表示有無を選択できます。
また、オプション設定では以下の2点を設定できます。
通話リクエストの有効期限 | 通話リクエストを送ってからの有効期限を設定します。 |
不在時メッセージ | ユーザーからの電話にでられない場合に任意のメッセージを送ります。 |
通話リクエストは、ユーザーに通話リクエストを送ってからの有効期限を設定する場合に利用します。不在時メッセージは、ユーザーからの電話に出られないときに任意のメッセージを送る機能です。メッセージは任意の内容にいつでも編集可能です。必要に応じて「利用する」を選択しましょう。
以上で、PCからLINEコールが利用できるようになります。
続いて、LINE公式アカウントのスマホアプリを使った設定方法を解説します。
スマホアプリでも同様に、LINEコールを有効化するためにはチャット機能をオンにする必要があります。LINE公式アカウントのアプリを立ち上げたら、ホーム画面より歯車マークの「設定」をタップします。設定画面が開いたら、「応答」をタップし、「応答機能」にあるチャットをオンにしましょう。
これでチャット機能が有効化されました。
続いて、LINEコールを有効化します。
画面下部のチャットタブをタップし、画面右上の歯車マークをタップします。「チャット設定」画面が開いたら、「電話」をタップしましょう。
電話の設定画面が表示されたら、LINEコールをオンにします。これで、LINEコールを有効化できました。
続いて、「通話タイプ」をタップします。PCと同様、「音声通話」「音声通話とビデオ通話」「転送」から目的に合わせて必要なものを選択しましょう。
PCと同様に、必要に応じて「トークルームの通話ボタン」「通話リクエストの有効期限」「不在時メッセージ」を設定することも可能です。
以上で、スマホアプリからLINEコールが利用できるようになりました。続いて、友だちにLINEコールで通話ができることを案内する方法を解説します。
LINEコールの設定が完了したら、ユーザーに通話ができることを案内しましょう。運用体制に合わせて、以下の2種類の方法を選べます。
すべての友だちから通話を受け付ける際は、いくつか方法があります。
この方法は、小売店や飲食店、美容室など、ユーザーからの幅広い問い合わせが日常的に発生するビジネスに向いています。主なやり方は、以下の3つです。
プロフィールにLINEコールの通話ボタンを設定する方法を解説します。
LINE公式アカウントの管理画面にログインしたら、まずはプロフィールタブをクリックします。
画面が切り替わったら、「プロフィールを編集」>「ボタン」の一番右側にある追加アイコンをクリックしましょう。
クリックするとポップアップが表示されるため、「通話」を選択し、次へをクリックします。LINEコールを選択して追加ボタンをクリックし、プロフィールページ右上の公開をクリックすると、プロフィール欄にLINEコールのリクエストボタンが追加されます。
続いて、トークルーム右上に通話ボタンを設置する方法を解説します。なおトークルームに通話ボタンを設置していない場合は、LINE VOOMのプロフィールへのリンクが設定されています。
トークルームへの通話ボタンを設置するには、まずは管理画面よりチャットタブに遷移します。画面が切り替わったら、「チャット設定」>「電話」>「表示設定」>トークルームの通話ボタンを「表示する」を選択したら設置完了です。
LINEコールは電話番号がなくとも、URLやQRコードを読み取ることで通話が可能です。URLやQRコードをWebサイトに公開したりSNSで配信したりすることで、LINEコールの利用を案内できます。
公開するURLやQRコードは、「チャット設定」>「電話」>「LINEコールを宣伝」から簡単にダウンロード可能です。
通話専用のURLやQRコードは、WebサイトやSNS、名刺や店舗のチラシなど、オンライン・オフラインを問わず、さまざまな場所に設置可能です。LINEコールが使用できることを広く案内すれば、ユーザーが関心を持ったタイミングで、費用を気にせず担当者へ電話で質問できるようになります。
以上、すべての友だちに通話を受け付ける方法を解説いたしました。
LINEコールは無料で気軽に通話ができるため、電話の数が増えると通話が負担になる場合もあります。電話対応における負担が心配な場合は、通話リクエスト機能がおすすめです。
通話リクエスト機能を使う場合、LINE公式アカウントのオーナーから通話リクエストメッセージを送ります。友だちは、送られてきたメッセージに記載されている通話ボタンをタップすることにより、電話をかけられます。例えば、オンラインでの採用面接や物件の内覧など、特定の友だちとのみ通話を許可したい場合に便利な機能です。
通話リクエストを利用するには、まず通話したい相手とのチャット画面を開きます。チャット画面下部に通話リクエストボタンがあるので、クリックしましょう。
クリックするとポップアップが表示され、「送信」をクリックすると友だちに通話リクエストが送信されます。通話リクエストの有効期間はデフォルトで30分に設定されており、有効期間が切れたら自動的に無効化されます。
通話リクエストをもらった友だちは、「電話をかける」をタップするだけで、通話を開始できます。
ただし、通話リクエストの有効期間を設定すると、LINEコールのURLとQRコードが利用できなくなるため、注意が必要です。
LINE公式アカウントのLINEコールは、ユーザーと無料で通話やビデオ通話ができるサービスです。公式アカウントのオーナーからユーザーに電話をかけることはできませんが、お問い合わせ対応や面接など、幅広い用途で利用できます。
また、URLやQRコードからも手軽に通話ができるほか、有料プランを利用すれば任意の電話番号へ転送することも可能です。
弊社では、LINE公式アカウントの機能を拡張するマーケティングツール「Mico Engage AI」を提供しています。自社のユーザーの行動データを可視化して、ユーザーに最適化したメッセージ配信などを実現可能です。
また、単なるツールの提供だけでなく、LINE活用を成功に導くために、顧客管理・配信・分析・運用改善までを一気通貫でサポートするコンサルティングも提供しています。
LINE公式アカウントを効果的に活用したい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
LINEコールを活用するうえで、よくある質問を3つ紹介します。
LINEコールの基本的な音声通話やビデオ通話機能は、無料プランである「コミュニケーションプラン」で問題なく利用可能です。
ただし、着信を店舗の固定電話や担当者の携帯電話などに転送したい場合は、コミュニケーションプランでは対応できません。転送を行うには、有料プランであるライトプランまたはスタンダードプランへのアップグレードが必要です。
LINEコールでは、応答時間の設定が可能です。応答時間の設定手順について、以下で解説します。
まずはLINE公式アカウントの管理画面にログインします。上部タブの「チャット」を開き、チャット画面の左側にある歯車マークの「チャット設定」>「応答時間」を開きましょう。
応答時間は曜日ごとに設定可能で、応答時間は緑色で表示されます。また、祝日の対応についても「祝日の応答時間を設定」にチェックを入れることで設定できます。
LINEコールPlusは、LINEを介してユーザーから企業のコンタクトセンターに無料通話ができるシステムです。LINEコールPlusを活用することで、自動応答と組み合わせたり、専門のオペレーターにつないだりといった、より高度な電話応対が可能になります。
LINEコールPlusを利用する際には、以下のように初期設定費用と月額費用、従量費用がかかります。
項目 | 価格 |
初期設定費用(初回利用時のみ) | 20万円 |
月額費用 | 10万円/月 |
従量費用 | 5円/分 |
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