応募単価を約10分の1、架電数は12.5倍に:AI自動架電活用で実現した採用マーケティング
フジアルテ株式会社
- 業界 :
- 人材
- 課題・目的 :
- エンゲージメント向上
- 月間架電数
- 12.5 x
- 応募単価
- -90 %

コールセンターの工数制約の課題に対してAI架電を導入し、お仕事応募数も増加
製造業に特化した人材総合サービスを展開するフジアルテ株式会社は、特にブラジル人材の採用に強みを持ち、グローバルな人材サービスを提供しています。工場・製造系の職場に特化した人材派遣サービス「しごとアルテ」では、求職者とのコミュニケーション量の確保、効率化のため、AI自動架電システムMico Voice AIを導入しました。登録者リストへお仕事応募を促進する架電と面談時のリマインドに対して活用し、登録者リストへの荷電数は、コールセンターのみから架電していた時と比較すると月間架電数が12.5倍になりました。架電数増加に伴い、応募数が増加し応募単価も導入前と比較すると10分の1になっています。
また、面談のリマインドを求職者一人に対して数回実施し、不通の方にSMSを送信できることで、コールセンターと変わらないオペレーションフローも実現しています。
フジアルテ株式会社
採用企画部 採用マーケティングチーム
中山 北斗 様
フジアルテのご紹介

フジアルテは、製造業に特化した人材総合サービス企業です。特に、グローバル人材の採用・派遣において強みを持ち、ブラジル人材の採用では日本でトップクラスの実績を誇ります。求職者のライフスタイルに合わせた多様な勤務形態を提供しており、日勤・夜勤・交代勤務など、個々のニーズに柔軟に対応しています。例えば、夜勤を選択することで昼間の時間を有効活用できるなど、働く人々の生活リズムに合わせた就業機会を創出している点が特徴です。また、製造業の生産状況に応じて柔軟な採用活動を行い、クライアント企業のニーズにも迅速に対応しています。
コールセンターのオペレーションを一部AI架電へ
以前は外部のコールセンターに委託して求職者への架電を行っていましたが、工数の制約もあり、架電数に限りがありました。約3ヶ月前に応募促進についても採用企画部で行うことになり、応募者へのアプローチを増やしたいものの、コールセンターの人的リソースの制約から思うように実施できない状況や求職者の方に対しての架電のタイミングや頻度の最適化に対しても課題を感じていました。
AI自動架電システム「Mico Voice AI」を導入し、お仕事応募につながるような求職者へのコミュニケーション回数を実現するために、自動架電を導入しました。求職者が直接コールセンターの人と話せるように転送設定を行うことで、応募者増加のためにコールセンターとAI自動架電をオペレーションに組み込んでいます。
登録者へお仕事応募を促進し、応募者が増加
登録者に対して、一定期間経過後アプローチしています。AI架電の活用の第一段階として、登録者のリストに対して、お仕事応募を促進をすることにしました。
架電数の向上を目指していましたが、実行するための工数がかかってしまい、できない状況でした。人的な工数制約がある中ではリスト全員に1回かけることと複数回かけることにの両方を課題に感じており、自動架電を活用することで、月間架電数はコールセンターのみで架電を実施していた数を比較して、約12.5倍を超える架電数を実現することができました。同数の架電を行う場合、3ヶ月以上はかかってしまうと思います。人手では難しかった架電数増加が可能になり、より多くの求職者にアプローチできるようになり、応募数増加を実現することができたと感じています。はじめは架電からスタートし、現在では不通の方にはSMS送信もできるようになりました。
また、従来のコールセンター完全委託時と比較すると応募単価が、Mico Voice AI導入後は約10分の1まで低減し、コスト計画に対しても十分効果がでています。
1人あたりの架電回数を増加、接続率は21%

開始以前は、自動音声の接続率がイメージ湧きませんでしたが、架電数増加をする一方で、接続率も21%となった結果を受けて、応募数増加に寄与していると感じます。また、通電時のお仕事状況の質問回答率も27%の実績が出せており、当初は自動音声での架電に対する不安もありましたが、実際の運用では求職者からの否定的な反応はありませんでした。むしろ、応募数の増加という具体的な成果が出ており、社内からは「すごい」「そんなんできるようになっているんだ」という自動音声についての前向きな反応もありました。
登録日を起点として求職者にアプローチをする自動音声に加えて、全国に35ある営業所でも登録者にアプローチをしています。登録者のデータを確認しながら、急な採用募集に対応できるように求職者へ直接電話をし、採用に繋げていく活動も行なっています。
面談予約のリマインドにも活用開始
登録者へのお仕事応募の促進に加えて、面談予約についてリマインドの架電も開始しました。
サービス利用当初から取り組みをする予定でしたが、システムでSMS送信が可能になったタイミングで開始しています。
コールセンターでは予約に対して、架電と不通の方に対してのSMS送信を行なっていました。システムでSMSが送信できるようになったことで、このオペレーションフローができる状態となり、従来と同じチャネルで求職者とコミュニケーションを図ることができているので、結果を踏まえて改善をしていきたいと考えています。
今後は、SMSと連携したリマインド機能の拡充や、架電タイミングの最適化など、さらなるシステムアップデートによるコミュニケーションの向上を期待しています。