LINE公式アカウントの成功事例10選 | ビジネスでの効果的な活用方法を徹底解説
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LINE活用事例
LINEは日本で幅広い世代が利用する主要なSNSであり、企業にとって顧客と直接つながる重要なチャネルです。LINEで効率的に新規の友だちを増やす手法として注目されているのが「友だち追加広告」です。
本記事では、LINEの友だち追加広告の概要やメリット、始め方、効果を高める運用ポイントについて詳しく解説します。マーケティング初心者の方でも分かるよう専門用語も補足しながら進めますので、ぜひ参考にしてください。
Contents
LINEの友だち追加広告とは、LINEアプリ内に広告を掲載し、ユーザーに企業のLINE公式アカウントの友だち追加を促すことができる広告です。広告に表示される「友だち追加」ボタンをユーザーがタップすると、その企業の公式アカウントを友だち登録できます。
友だち追加広告は、LINEアプリ内の「トークリスト」「LINE NEWS」「LINE VOOM」「ホーム」の4つの場所に表示され、幅広いユーザーにリーチできます。
なお、友だち追加を促進する広告には、LINE広告プラットフォームから出稿する方法と、LINE公式アカウントの管理画面から直接出稿する方法の2種類があります。
本記事では、LINE公式アカウントの管理画面から出稿方法を中心に説明します。
「友だち追加広告」は、LINE広告の「友だち追加」をLINE公式アカウントのWeb管理画面から利用できる機能です。
どちらもLINE公式アカウントの友だち追加を目的としていますが、以下のような違いがあります。
項目 | LINE公式アカウント 友だち追加広告 | LINE広告 友だち追加 |
---|---|---|
特徴 | 簡単な設定で広告出稿できる | 優良顧客になる可能性が高い友だちを増やせる |
ターゲティング | ユーザーの年齢・性別・地域などからターゲティングができる | 既存の友だちや購買データを活用したオーディエンス配信で、精度の高いターゲティングができる |
費用 | 任意で上限を設定 | 任意で上限を設定 |
使用アカウント | LINE公式アカウント | LINE公式アカウント |
出稿方法 | LINE公式アカウントの管理画面 | LINE広告の管理画面 |
友だち追加広告とLINE広告の友だち追加の主な違いは「オーディエンス配信」の利用可否です。オーディエンス配信は、過去に友だちになったことがあるユーザーと似ている属性を持つ人を対象に広告を配信でき、より細かなターゲティングができるため、優良顧客となるユーザーへリーチしやすいメリットがあります。
詳細なターゲティングができる一方、設定の手間がかかるため、手軽に出稿したい場合はLINE公式アカウントの友だち追加広告の利用がおすすめです。
LINE公式アカウントの友だち追加広告の主なメリットは以下の3つです。
LINEは日本国民の約8割がLINEを利用している日本最大級のプラットフォームのひとつで、月間利用者数は9,800万人(2025年3月末時点)と幅広いユーザー層にリーチできます。
そのため、10代から60代以上の世代まであらゆる世代、地域の潜在顧客にアプローチできる点が強みです。
友だち追加広告は、単価が低く友だちを増やすことができ費用対効果が高い施策のひとつです。
特に後述の成果報酬型のCPF広告の場合は、友だちが増えた分だけ広告費用を支払い、広告表示やクリックのみでは課金されないため効率的に友だちを増やすことができます。
LINEの友だち追加広告は、ユーザーの年齢・性別・地域といった基本属性に加え、興味関心などの条件でターゲティング可能です。自社の商品やサービスに関心を持ちやすいユーザー層に絞って配信できるため、将来的に顧客になりうる可能性の高いユーザーと効率的につながることができます。
友だち追加広告で獲得したユーザーは自社のLINE公式アカウント上で「友だち」として蓄積されます。一度友だちになったユーザーには、ブロックされない限りLINEのメッセージ機能を通じて情報発信やプロモーションができるようになります。
例えば、新商品のお知らせやクーポン配布、イベント招待などを定期的に送ることで関係性を深め、顧客のロイヤルティ向上や来店・購買促進につなげられます。これは一度クリックして終わりの広告とは異なる、LINE公式アカウントならではの強みです。
LINE友だち追加広告の課金方式は、友だち追加1件ごとに課金される従量課金制(Cost Per Friend 以下、CPF)と、広告の表示回数に課金されるインプレション課金(Cost Per Mille 以下、CPM)の2種類が用意されています。
課金方式 | 課金の仕組み | 特徴 |
---|---|---|
従量課金(CPF) | 友だち追加1件ごとに課金 | 表示やクリックだけでは課金されないため、無駄な広告費を抑制できる |
インプレッション課金(CPM) | 広告が1,000回表示されるごとに課金 | 友だち追加率が高ければ、費用を抑えられる |
CPFを選んだ場合、ユーザーが広告経由で公式アカウントを友だち追加した場合にのみ料金が発生し、広告の表示やクリックだけでは費用はかかりません。
友だち追加広告の出稿にあたり初期費用は不要で、1万円から広告配信を開始可能です。事前に1日の上限予算や総予算を自由に設定できるため、少額の予算からでも安心して始められます。
友だち追加広告における最低設定価格は以下のとおりです。
課金方式 | 入札方法 | 最適化対象 | 最低設定価格 |
CPF課金 | 自動入札 | 友だち追加数 | ¥75/友だち追加1件 |
CPF課金 | 手動入札 | – | ¥50/友だち追加1件 |
CPM課金 | 手動入札 | – | ¥200/広告表示1,000回 |
3つの入札方法が用意されていますが、LINEヤフー社より自動入札のCPF課金の自動入札が推奨されています。
友だち獲得単価(CPF)は、業種やターゲティング条件、クリエイティブの内容によって変動しますが、1人あたり100〜500円程度に収まるケースが多いです。
また、友だち追加広告に必要な予算は以下の計算式で目安を確認することができます。
予算=増やしたい友だち数×CPF
例えば、CPFを200円と仮定すると、増やしたい友だち数ごとに用意する必要のある予算の目安は以下のとおりです。
予算 | 増やしたい友だち数 | CPF |
---|---|---|
1万円 | 50人 | 200円 |
5万円 | 250人 | 200円 |
50万円 | 2,500人 | 200円 |
200万 | 10,000人 | 200円 |
500万 | 25,000人 | 200円 |
ここからは、友だち追加広告の出稿までの基本的な手順を5つのステップで説明します。
友だち追加広告を利用するには、自社のLINE公式アカウントを開設しておく必要があります。LINE公式アカウントは企業や店舗向けにLINE上で開設できる専用アカウントで、ユーザーから友だち追加してもらうことでメッセージ配信などが行えます。
既にアカウントをお持ちの場合は次のステップに進んでください。
友だち追加広告を出稿するには、この自社のアカウントが認証済アカウント(LINE社の審査を通過した正式なアカウント)であることが条件となります。認証申請には企業情報の提出が必要で、審査には通常5~10営業日程度かかります。
認証済みアカウントになっていない場合は、以下の記事を参考にしてください。
広告を配信するターゲットを設定します。友だちになってもらいたいターゲット層への絞り込みや予算に合わせて設定します。絞り込みできる項目は以下のとおりです。
店舗をお持ちのアカウントはエリアでの絞り込み、サービスの対象年齢が若年層向けの場合は年齢で絞り込むなど商材の利用客をイメージして設定を行います。
広告にかける予算を設定します。
予算が決まっている場合は、総予算を設定しましょう。費用が上限に達すると、広告が自動的に停止されます。
また、友だち追加あたりの上限予算を設けることができます。上限を超えないように入札されるため、予算が消費できないケースがあり、初めて出稿する場合は設定しないことが推奨されています。
配信する広告クリエイティブ(画像やテキスト等の広告素材)を作成します。
また、画像は、正方形と長方形を設定可能です。
クリエイティブを作成する際は、ユーザーが画面を見た瞬間に関心を引くデザインと言葉になっているかがポイントです。
画像であれば一目で伝えたい魅力が伝わるビジュアルにし、テキスト(広告見出し部分)には友だち追加するメリットや期間限定の特典などを盛り込みます。「今だけ◯◯%OFF」や「◯◯地域限定」など具体的なキーワードを入れるとユーザーにとって自分事として受け取りやすくなります。
クリエイティブが完成したら審査を申請します。
審査承認後に自動で広告配信が開始されます。
友だち追加広告を効果的に運用し、費用を無駄にせず質の高い友だちを集めるにはいくつかのコツがあります。ただ漫然と出稿するのではなく、ターゲティングやクリエイティブの工夫、配信後の改善サイクルが重要です。ここでは成果を最大化するためのポイントを紹介します。
LINE広告では詳細なターゲティング設定ができますが、条件を絞り込みすぎると広告の配信ボリュームが減ってオークション入札での競争が激しくなり、1クリックあたりの単価(CPC)が上昇しやすくなります。
結果として予算に対して獲得できる友だち数が減少する恐れがあります。適切な友だち追加単価を維持するには、最初はある程度ターゲットを広めに設定することも一つの手です。配信対象を広げれば広告の表示機会が増え、クリック単価を抑えつつ多くのユーザーにリーチできます。
配信ターゲットをある程度広めに設定した場合でも、クリエイティブ(広告の画像やテキスト)次第で実際に反応するユーザー層を絞り込むことが可能です。
まず画像は、ユーザーがLINEのタイムライン等で目にした際に自然と興味を持つような見せ方を意識しましょう。写真やデザインは情報を詰め込みすぎずシンプルにしつつ、パッと見て魅力が伝わるビジュアル要素(商品やサービスの強み、ベネフィットなど)を前面に出します。
ユーザー投稿風(UGC風)の親しみやすいデザインにすると広告っぽさが薄れ、タイムライン閲覧の流れを邪魔しないので効果的です。
次にテキスト(タイトル部分)は、単に商品名やブランド名を出すだけでなく、友だち追加することで得られるメリットを具体的に示すことが重要です。例えば「友だち追加で○○を無料プレゼント!」や「今だけ◯◯%OFFクーポン配布中」といった限定オファーを提示すれば、ユーザーにとって友だち追加する動機付けになります。
また「◯◯地区限定」「初心者歓迎」など、ターゲットユーザーが自分に関係あると感じられるキーワードを盛り込むのも有効です。こうしたクリエイティブの工夫により、本当に関心の高いユーザーからのクリックを誘導しやすくなり、結果的に質の高い友だちを集めることにつながります。
広告を配信する前に、LINE公式アカウント自体の設定を整えておくことも忘れてはいけません。ユーザーが広告から友だち追加する前に最初に見るのがLINE公式アカウントのプロフィール画面です。
プロフィールはいわばWebサイトのトップページのような役割を持ち、アカウントの第一印象を左右します。ここに記載する基本情報(店舗名・所在地・営業時間など)やリンク類(公式サイトURL、お問い合わせ先など)は可能な限り最新で正確なものに更新し、訪れたユーザーに信頼感を与えましょう。
また、ユーザーが友だち追加した直後に自動送信される「あいさつメッセージ」の内容も事前に見直しておきましょう。例えば、「友だち追加ありがとうございます!」というお礼に加えて、新規友だち限定クーポンや資料請求ページへの案内リンクなど、ユーザーにとってメリットのある歓迎メッセージを用意すると効果的です。
友だち追加広告は出稿して終わりではなく、PDCAサイクルを回し続けることが重要です。
特に「Check(検証)」の段階では、広告の表示回数(インプレッション)やクリック率(CTR: Click Through Rate)、友だち追加率(広告を見たユーザーのうち実際に友だち追加した割合)などの指標を定期的にチェックしましょう。これら数値の平均値や目標値と比較して、どの部分にボトルネックがあるかを特定します。
このように、データに基づいて仮説を立て、クリエイティブやターゲティング設定を柔軟に調整することが大切です。配信開始後も定期的に効果測定を行い、PDCAを継続的に回すことで、時間とともに広告のパフォーマンスを最大化していきましょう。
LINE公式アカウントの友だち追加広告は、友だち追加を目的とした広告です。LINEのユーザー数とターゲティング機能を活用して新規顧客との接点を効率良く増やし、ユーザーと継続的にコミュニケーションを取れるLINEの強みを活かして、売上の増加を期待できます。
初めて取り組む際は本記事で紹介したメリットや始め方の手順、運用のポイントを参考に、まずは小さくテストしながら最適な方法を見つけてみてください。
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