RCSメッセージとは?機能・活用事例・導入の流れを解説

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Category:マーケティング

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久野 慎平

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RCSメッセージとは?機能・活用事例・導入の流れを解説

RCSとは、携帯電話の電話番号を使って、テキストや高画質の画像、動画などを送ることができるメッセージサービスです。

この記事では、RCSの機能や特徴、企業が利用するメリット、ビジネスにおける活用例について解説します。

RCSを導入すべきか迷っている企業担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

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RCSとは?SMSを拡張したメッセージサービス

RCS(リッチコミュニケーションサービス)とは、従来のSMS(ショートメッセージサービス)を進化させたメッセージサービスです。

Wi-Fiやモバイルデータ通信を利用してメッセージを送受信できる仕組みで、通信環境さえあればどこからでも利用できます。

宛先はSMSと同じく電話番号を用いますが、送受信にはインターネット通信を使用するため、データ通信料が適用されます。

また、テキストに加えて写真・動画・ボタンなどを組み合わせたリッチな表現が可能です。RCSは主に、「+メッセージ」などのスマートフォン標準メッセージアプリで利用されています。

RCSの特徴

RCSの特徴について以下の表にまとめてみました。

宛先電話番号
送受信できるコンテンツテキスト、画像、動画、PDFなど
通信方式電話回線ではなく、Wi-Fiやモバイルデータ通信で送受信
機能既読表示、グループチャットなど
開封率・クリックスルー率開封率85%以上、クリックスルー率はSMSやメールより約40%高い(KDDI/GSMA調べ)

RCSの詳しい特徴について、順番に見ていきましょう。

画像や動画など多様なファイルを送受信できる

RCSでは、テキストだけでなく画像・動画・資料ファイルなどさまざまな形式のデータをやり取りできます。

たとえば、商品写真やキャンペーン動画を配信したり、PDFなどの資料を共有したりと、用途は幅広いです。JPGやPNG、MP4形式にも対応しており、視覚的にわかりやすい情報発信が可能です。

多様なファイルを送受信できるため、プロモーションだけでなく、ビジネス現場での資料送付・マニュアル共有などにも活用できます。

インターネット通信を利用してメッセージを送受信できる

RCSは、モバイルデータ通信やWi-Fiを利用してメッセージを送受信します。そのため、通信環境が整っていれば、場所を問わず快適に利用できます。

Wi-Fi環境下ではデータ通信量を気にせず利用でき、モバイルデータ通信時もプランに応じた料金内で柔軟なやり取りが可能です。

データ通信上で行われる仕組みにより、大量の画像や動画を含むメッセージでも安定して配信できるのが特徴です。

チャット形式でリアルタイムなやり取りができる

RCSは、LINEや+メッセージのようにリアルタイムで会話できるチャット形式のコミュニケーションに対応しています。

相手がメッセージを読んだかどうかを確認できる既読機能や、複数人で同時にやり取りできるグループチャット機能も利用できます。顧客とのスムーズなコミュニケーションや、社内チームでの迅速な情報共有が可能です。

さらに、やり取りの履歴を自動で保存できるため、サポート対応の記録や問い合わせ管理にも役立ちます。

企業がRCSを導入するメリット

企業がRCSを導入するメリットには主に以下の内容があります。

  • 到達率・開封率が高い
  • コンバージョン率が向上する
  • ブランド認証で信頼感を与えられる

到達率・開封率が高い

RCSは到達率・開封率が高いメッセージサービスで、消費者が受信したRCSメッセージの85%以上が開封されているというデータもあります。

標準メッセージアプリに通知が届くことや、メッセージの上部に企業名やロゴが表示されて送信元が明確である点も、開封率が高い要因のひとつだと考えられます。

コンバージョン率が向上する

RCSにはユーザーの行動を促すための機能が豊富なため、RCSを導入することで、商品の購入や予約、問い合わせなどを増やす効果が期待できます。

<RCSの利用でコンバージョンにつながる例>

  • 画像・動画の高品質表現:商品の魅力を直感的に伝えられる
  • リッチカード・カルーセル表示:複数の商品やプランを同時に訴求できる
  • アクションボタン:メッセージ内で「予約」「購入」「問い合わせ」などを完結できる
  • ユーザー行動のトラッキング:効果測定と改善が容易になる

RCSの豊富な機能を活用すれば、ユーザーにストレスを感じさせることなく、商品の魅力を効果的にアピールできます。

ブランド認証で信頼感を与えられる

RCSでは、審査を通過した企業のみが、企業名・ロゴ・認証マーク付きでメッセージを配信できる仕組みになっています。

ブランド認証があれば、なりすましや詐欺でないことを証明できるため、ユーザーに安心してメッセージを受け取ってもらえるでしょう。

ビジネスにおけるRCSの使い方

ここからは、ビジネスシーンでのRCSの具体的な使い方について紹介します。

プロモーション・販促

RCSは、プロモーションやキャンペーン告知において、従来のSMSよりも高いエンゲージメントを得やすい手法です。

RCSのリッチ画像やカルーセル・ボタン付きメッセージを活用すれば、ユーザーはメッセージアプリ内で商品の閲覧から購入・予約までをスムーズに完結できます。

リッチ機能が豊富なRCSで情報発信をすれば、商品の魅力を効果的に伝えながらユーザーの購買意欲を高められるでしょう。

通知・リマインドメッセージの最適化

RCSは到達率や開封率が高いため、契約更新や支払い期日、ポイント残高などの重要通知やリマインド配信にも適しています。

たとえば、支払い期日や更新期限が近い顧客に対し、支払いボタンを使ったリマインド配信を行えば、ユーザーは通知を確認してからすぐに手続きを完了できます。

また、予約日の前日にリマインドを送ることで無断キャンセルを減らしたり、ポイントの有効期限が近いことを知らせて利用を促したりすることも可能です。

RCSを導入する際の注意点

以下では、企業がRCSを導入する際に注意すべき3つのポイントを解説します。

  • 非対応端末へのフォールバック設計を行う
  • 配信にかかるコストを把握する
  • ガイドライン・利用ポリシーを遵守する

非対応端末へのフォールバック設計を行う

RCS非対応の端末やキャリアに対しては、自動的にSMSに切り替える「フォールバック機能」を実装する必要があります。

フォールバック機能とは、メッセージ配信がなんらかの理由で受信できないユーザー端末や受信環境に対して、自動的にSMSへ切り替えて配信を継続する仕組みです。

RCSは次世代のメッセージサービスとして普及が進んでいますが、すべてのユーザーがRCSを受信できるわけではありません。Androidの一部旧機種や、iPhoneの非対応キャリア環境ではRCSが届かない場合があります。

フォールバック機能を使えば、RCS非対応の端末にメッセージを送ったとしても、自動的にSMSに切り替えて同等のメッセージを届けることが可能です。

配信にかかるコストを把握する

RCSを企業で利用する場合、配信の量や使う機能の内容によって料金が変わります。

他にもRCSに対応していない端末にメッセージを送る際は、SMSなど別の通信方式で送信されるため、追加の通信費用がかかることもあります。

ガイドライン・利用ポリシーを遵守する

RCSを用いた広告・宣伝メッセージの配信には、特定電子メール法をはじめとする法令遵守や、各プラットフォームの利用ポリシーを守る必要があります。

法令遵守の具体的な要件としては、以下の通りです。

  • メッセージ送信前に受信者から明確な同意を得ること
  • 企業名・氏名、住所、問い合わせ先をメッセージ本文中に明記すること
  • 配信停止の連絡先をメッセージ内に記載すること

これらのルールを守らないと、法的な罰則だけでなく、企業の社会的信用を損なう要因となるため注意しましょう。

RCS導入の流れ

RCSを導入する主なプロセスは、以下の5ステップに整理できます。

  • キャリアまたは配信ベンダーに相談する
  • アカウントを申請・審査する
  • 配信システム・API連携を構築する
  • テスト配信を行う
  • 本番運用と効果測定を行う

各手順について、順番に見ていきましょう。

キャリアまたは配信ベンダーに相談する

導入の際は、通信キャリア(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク)や専門の配信ベンダー(KDDI Message Cast、Micoなど)に相談しましょう。

企業がどのキャリアを利用しているか、どの地域・ユーザー層を対象にしたいかによって、自社にあった提供事業者やプランが異なるため、初期段階で方向性を明確にしておくことがおすすめです。

相談時には以下の項目を整理しておくとスムーズです。

  • 導入目的:販促、予約リマインド、アラート通知、カスタマーサポートなど
  • 想定配信量:1日・1ヶ月あたりのメッセージ数
  • 配信対象:既存顧客、新規顧客、特定地域など
  • 予算・導入希望時期:初期費用・月額費用・スケジュール感
  • 必要機能:フォールバック、API連携、ブランド認証の有無など

アカウントを申請・審査する

RCSの公式アカウント(認証済み送信者)を取得するには、通信キャリアまたはプラットフォーム事業者による厳格な審査を通過する必要があります。

この審査では、企業情報・送信目的・メッセージ内容が法令やポリシーに適合しているかを確認され、承認後に「企業名・ロゴ・認証マーク」を付与されたアカウントとして配信が可能になります。

配信システム・API連携を構築する

RCSを、既存のCRM(顧客管理システム)やECサイト、予約管理システムなどとAPI連携させれば、顧客のアクションに応じて次のような内容を自動送信できます。

  • 注文確認メッセージ
  • 配送状況や受け取り日時の通知
  • 予約前日の自動リマインド
  • カゴ落ちユーザーへの再購入促進
  • 会員更新やアンケート依頼

一度構築すれば、LINEやSMSなどの他のツールとも連携可能なケースが多く、統合によって運用を最適化させることも可能です。

テスト配信を行う

本番運用を開始する前には、必ずテスト配信を行い、メッセージが意図した通りに表示・動作するかを検証しましょう。

RCSは、受信する端末やOS、アプリのバージョンによって表示が異なる場合があるため、さまざまな環境でテスト配信を行うことが大切です。

本番運用と効果測定を行う

本番運用を開始した後は、成果を継続的に測定し、改善していくことが重要です。

到達率や開封率、クリック率、コンバージョン率といった主要な指標を追い、週次での改善や、月次での方針見直しといったサイクルを回しましょう。

開封率が低い場合は、以下のような対策が考えられます。

  • 件名や送信者名の見直し
  • クリック率が低い場合はCTAボタンのデザインや配置の改善
  • コンバージョン率が低い場合はランディングページの最適化など

データを活用して仮説検証を繰り返せば、より効果的な配信設計や成果の最大化につながるでしょう。

まとめ

RCSは、テキストに加えて、高画質な画像や動画の送付、ボタンの設置といった多様な機能が利用できるサービスです。

リッチな機能をもつRCSは、プロモーションやリマインド、配送通知といった幅広い用途で使用でき、開封率やクリック率、コンバージョン率などを向上させる効果が期待できます。

弊社では、効果的なRCS配信をサポートするツールである「Mico Engage AI」を提供しています。RCSだけでなく、SMS・LINEといった複数チャネルをひとつのツールで運用することもできます。

配信設計から効果分析まで一貫したサポートが可能です。ぜひお気軽にご相談ください。

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