Mico Engage AIのシナリオ配信とは?LINE公式アカウントのステップ配信との違いを解説
Category:LINE公式アカウント

Mico Engage AIの機能
友だち登録されていないユーザーに対してもLINEでメッセージを通知できるLINE通知メッセージはご存知でしょうか?
2025年6月16日のリニューアルにより、利用用途が約70種類に拡大し、より多くの企業が顧客との設定を強化できるようになります。
本記事ではLINE認定パートナーである弊社が、LINE通知メッセージの仕組みからメリット、導入方法まで、リニューアル後の最新情報と活用事例を交えて解説します。
Contents
LINE通知メッセージとは、自社が保有する電話番号を用いて重要性や利便性の高いメッセージを通知することができるサービスです。LINE公式アカウントに友だち追加されていないユーザーに対しても、メッセージを配信することができます。
荷物の発送連絡や公共料金の支払い通知、予約のリマインド、航空便の運行状況の案内など、ユーザーの利便性を高める情報をLINE通知メッセージを通じて配信することができます。
LINE通知メッセージは、企業が保有している顧客の電話番号をLINEのメッセージサーバーへ送信し、サーバーに登録された電話番号とマッチングした場合にメッセージが送信される仕組みです。
また、個人情報保護のため以下のような対応もされており、ユーザーが安心して利用できるよう設計がされています。
企業から送信される電話番号はハッシュ化されており、LINEヤフー株式会社は受領した情報をメッセージ送信の宛先照合のためにのみ利用し、照合後は速やかに破棄します。
LINEみんなの使い方ガイド
LINE通知メッセージを活用することで以下のようなメリットがあります
LINE通知メッセージは、審査を通過した認証済みのLINE公式アカウントからのみ配信されます。
そのため、LINE公式アカウントを友だち登録していないユーザーも、安心してメッセージを開封することができます。
リニューアル後のLINE通知メッセージはテンプレートが用意されておりコンテンツの配置が固定されるため、視認性がよく次のアクションに誘導しやすいことが特徴です。
ユーザーは発送完了通知などの利便性の高いメッセージを受け取ったあとワンタッチで詳細を確認できるため、確認や手続きモレを防止することができます。
リニューアル後のLINE通知メッセージにはテンプレート(新API)が用意されており、必要なアイテムやボタンを選び情報を記入するだけで簡単にメッセージを作成できるようになりました。
リニューアル前はLINEヤフー社のUX審査が必須でしたが、リニューアル後は必須ではなくなり、利用開始までの期間が大幅に短縮されるようになります。
LINE通知メッセージを活用することで以下のようなメリットがあります。
LINEはプッシュ通知機能が備わっており、メールでは見逃しがちであった商品の発送通知や予約のリマインド、料金支払い案内など必要な情報を見逃しにくくなります。
予約リマインド通知や配送通知により、予約の当日キャンセルや再配達の削減を期待できます。
LINE通知メッセージを活用することで、予約キャンセルによる売上の減少や再配達によるコスト増加など、それらの影響を抑えることができるようになります。
SMSやはがきに変わる手段としてLINE通知メッセージを利用することで、コスト削減が可能になることもあります。
例えば、SMSなら10~30円/通程度、はがきなら数十円以上/通かかります。LINE通知メッセージは1通あたり0.6円〜5円程度と安価に配信可能です。
そのようなサービスへの関心度が高いユーザーへ、LINE公式アカウントの友だち追加を促すことができます。
LINE通知メッセージでアプローチできるユーザーは、商品の購入、配送、契約、予約など、すでにサービスを利用中または、リピーターなどであるユーザーがほとんどです。
そのため、LINE通知メッセージ経由の友だちは、通常の友だちよりも反応率が高く、ブロック率も低い傾向にあり、LTV向上を期待できます。
LINE通知メッセージは、ユーザーが企業のLINE公式アカウントを友だち追加しなくとも利便性の高いメッセージを配信できるサービスです。営利目的や広告コンテンツが含まれた配信はできません。
ユーザーが安心して利用できるように、以下のように利用基準が定められています。
利⽤が認められるもの | 利⽤が認められないもの |
---|---|
ユーザーステータス起点の通知 | メッセージ内に営利⽬的の内容が含まれている通知 |
ユーザーにとって利便性が⾼い通知 | メッセージ内に広告コンテンツが含まれている通知 |
その他弊社が有⽤かつ適切と判断した通知 | メッセージ内に個⼈を明⽰的に識別することが出来る情報(名前、メールアドレス、電話番号、住所等)が含まれている通知※メッセージ内のリンク先において認証無しで同様の情報が公開される場合も含む |
その他弊社が不適切と判断した通知 |
また、利用用途も利便性が高いものに限られています。利用可能な用途を確認していきましょう。
LINE通知メッセージの利用用途は、LINEヤフー株式会社がユーザーにとって有⽤かつ適切であると定義したものに限定されます。今回のリニューアルに伴い、LINE通知メッセージで通知可能なサービス・利用用途は22種類から約70種類に増えています。
カテゴリ | テンプレート |
---|---|
配送・発送 | ・発送完了のお知らせ ・発送予定のお知らせ( NEW ) ・発送予定変更のお知らせ( NEW ) ・お届け完了のお知らせ( NEW ) ・お届け予定のお知らせ( NEW ) ・お届け予定変更のお知らせ( NEW ) ・不在連絡のお知らせ( NEW ) ・宛先不明のお知らせ( NEW ) ・受け取り期限超過のお知らせ( NEW ) ・発送物返送のお知らせ( NEW ) |
予約 | ・ご予約完了のお知らせ ・ご予約キャンセルのお知らせ ・ご予約前日のお知らせ ・ご予約受付のお知らせ( NEW ) ・ご予約のリマインド ・訪問日時のお知らせ( NEW ) ・キャンセル待ち受付完了のお知らせ( NEW ) ・ご希望の予約枠が空きました( NEW ) ・送迎時間のお知らせ( NEW ) |
公共交通機関 | ・ご予約完了のお知らせ ・ご予約キャンセルのお知らせ ・欠航のお知らせ( NEW ) ・欠便のお知らせ( NEW ) ・搭乗時間変更のお知らせ( NEW ) ・乗車時間変更のお知らせ( NEW ) ・搭乗場所変更のお知らせ( NEW ) ・乗車場所変更のお知らせ( NEW ) ・ご乗車前日のお知らせ ・ご乗車予約のリマインド ・ご搭乗前日のお知らせ ・ご搭乗予約のリマインド ・計画運休のお知らせ( NEW ) |
会員・申し込み・登録 | ・お申し込み完了のお知らせ ・応募受付完了のお知らせ( NEW ) ・請求受付完了のお知らせ( NEW ) ・会員登録完了のお知らせ( NEW ) ・利用登録完了のお知らせ( NEW ) ・退会完了のお知らせ( NEW ) ・解約完了のお知らせ( NEW ) ・更新完了のお知らせ( NEW ) |
契約・申請 | ・契約完了のお知らせ( NEW ) ・契約更新期限のお知らせ( NEW ) ・契約満期のお知らせ( NEW ) ・契約有効期限のお知らせ( NEW ) ・契約内容のお知らせ( NEW ) ・確認手続きのご案内( NEW ) ・申請手続きのご案内( NEW ) ・更新手続きのご案内( NEW ) ・申請期限のお知らせ ・申請内容不備のお知らせ( NEW ) ・利用期限のお知らせ( NEW ) ・利用停止のお知らせ( NEW ) |
料金 ・ 支払い ・ 購入 | ・お支払い料金のお知らせ ・購入完了のお知らせ ・ご注文完了のお知らせ( NEW ) ・決済完了のお知らせ ・決済エラーのお知らせ ・お支払い予定日のお知らせ( NEW ) ・口座振替日のお知らせ( NEW ) ・お支払い完了のお知らせ( NEW ) |
サポート | ・お問合せ窓口のご案内(有人応答) ・お問合せ窓口のご案内(自動応答) ・製品完成のお知らせ ・ご注文商品完成のお知らせ( NEW ) ・修理完了のお知らせ ・見積完了のお知らせ ・試算完了のお知らせ( NEW ) ・海外旅行に出発される方へ ・メンテナンスのお知らせ( NEW ) |
以上、LINE通知メッセージの利用用途を紹介いたしました。
新料金プランは2025年6月16日のリニューアルによる提供価値の向上に伴い、次の通り改定されています。
これまで通知メッセージの利用にかかる費用は、1通あたり約1円(販売パートナーによって異なる)というシンプルな価格体系でした。リニューアル後は3つの料金プランが用意されており、月額固定費+追加メッセージ単価での価格体系に変更されています。
エッセンシャルプラン、パフォーマンスプランの単価は従来よりも上がるものの、友だち追加広告(200円/名)よりも安い単価で友だち追加を期待でき、かつSMS(10~30円/通)よりも安く配信ができます。また、アンリミテッドプランはリニューアル前の単価よりも安くなります。
LINE通知メッセージの活用事例をご紹介いたします。
物流業界大手の佐川急便株式会社は、LINE通知メッセージを用いて荷物発送のタイミングで配達予定日時を通知したり、LINE上で配達予定時間の変更などをできるようにし利便性を高めています。結果的に、再配達率の低減を実現しています。
日本郵政株式会社もLINE通知メッセージを活用して、郵便物の配達通知をおこなっています。お届け予定日やお届けの時間帯を通知したり、受け取り日時の変更などができます。
東京電力エナジーパートナー株式会社では、LINE通知メッセージを利用して、電気使用量や請求金額を通知しています。
ユーザーにとって、LINE通知メッセージを活用することで見逃しが少なくなったり、Webサイトへアクセスする必要もなくなり利便性が高いのが特徴です。また、企業にとっても業務効率化、ペーパーレス化ができています。
株式会社LIFULLでは、不動産・住宅情報サイトから物件へ問い合わせの完了通知として通知メッセージを活用しています。
メールの利用者数が減ることによる開封率の低下が課題と感じていましたが、プッシュ通知などを備え開封率の高いLINEを活用することで中長期でのコミュニケーションを実現できるようになりました。
以上、LINE通知メッセージの成功事例を紹介いたしました。
LINE通知メッセージを導入するにあたり、LINEヤフー社により定められた条件が3つあります。
LINE通知メッセージの導入するには、LINE公式アカウントの種類が「認証済アカウント」とする必要があります。認証済アカウントとは、LINEヤフー株式会社の審査に通過したアカウントのことです。
認証済みアカウントは、LINE通知メッセージの利用だけでなく、LINEアプリ内で検索対象となったり、請求書決済ができるようになったりと様々なメリットがあります。
LINE通知メッセージの導入条件の2つ目は、プロバイダーの種類が「認証プロバイダー」になっていることです。
LINEヤフー社は、LINE公式アカウントの管理画面(Official Account Manager)の標準機能では実現できない機能をAPIとして提供しています。このAPIを用いてLINEのサービスを利用するツールやアプリを開発するグループや企業のことをプロバイダーと言います。
認証プロバイダーは、LINEヤフー社が定める基準を満たしたサービス提供者を指します。
LINE通知メッセージを導入する際は、原則LINEヤフー社のセールスパートナーを通じて発注する必要があります。
また、実装監修にあたっては、法人向けサービスの販売・開発のパートナーを認定する「LINEヤフー Partner 」のTechnology Partner(コミュニケーション部門)のパートナーが実施する必要があります。
LINE通知メッセージの導入は、認定セールスパートナーを経由する必要があります。導入を検討の際は、まずは認定パートナーに相談するのがおすすめです。認証済アカウントや認証プロバイダーの審査のサポートを含めて相談してみましょう。
もし、LINE通知メッセージの導入を検討している場合は、株式会社Mico(以下、弊社)へご相談ください。弊社は、Technology partner 89社のうち、上位13社のみが認定される最高位の「Premier」認定を受けています。
また、弊社が提供するLINEマーケティングツール「Mico Engage AI(ミコエンゲージエーアイ)」は、累計1,200アカウント以上に利用されており、通知メッセージ以外にもLINE公式アカウントの機能を拡張するさまざまな機能が備わっています。
通知メッセージの導入をご検討の場合は、弊社までお気軽にご相談ください。
SMS(ショートメッセージサービス)は、LINE通知メッセージと同様に電話番号を用いてユーザーにメッセージを送るサービスです。
主な違いは、配信できるコンテンツの内容、費用、信頼性です。
LINE通知メッセージ | SMS | |
信頼性 | 審査を通過した企業のみが利用できる | 電話番号さえ知っていれば、誰でも配信できる |
コンテンツ内容 | 重要性が高く、便利な通知のみ | 制限なし |
費用 | 0.6円〜5円 | 15~30円 |
SMSはコンテンツの制限が少なく、LINE通知メッセージは制限をかけることでユーザーにとって安心して使用できる設計になっています。
LINE通知メッセージは、月額50万〜利用可能です。1通あたりの単価は、料金プランにより変動がありますがメッセージ1通あたり約0.6円〜5円です。別途、認定パートナーの手数料がかかる場合があります。
SMSが1通あたり10〜30円、はがきの配送には数十円程度かかるため、LINE通知メッセージを活用すると費用を抑えることができます。
LINE通知メッセージは、すべてのユーザーにメッセージを配信できるわけではありません。以下の3つの条件に当てはまっている場合にメッセージが送信されます。